Murasaki Shikibu 平安時代中期に紫式部によって創作された最古の長編小説を、与謝野晶子が生き生きと大胆に現代語に訳した決定版。全54帖の第17帖「絵合」。御息所の娘・梅壺は冷泉帝の後宮に入った。絵を好む帝は、上手に描く梅壺を訪れる機会が増え、先に入内していた弘徽殿の女御の父・権中納言は焦り、絵を集めて対抗する。いつしか源氏も競争に加わり、盛大に絵合が催された。どれも優れた絵巻で優劣をつけるのは困難だった。最後に源氏が須磨での隠棲生活を自身で写生した絵を出し、人々の感動を誘い、遂に梅壺側の勝利となった。
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18 Pages