Murasaki Shikibu 平安時代中期に紫式部によって創作された最古の長編小説を、与謝野晶子が生き生きと大胆に現代語に訳した決定版。全54帖の第3帖「空蝉」。空蝉を忘れられない源氏は紀伊守が留守の日にそっと訪れる。家には紀伊守の妹・軒端の荻が遊びに来て二人で碁を打っていた。夜、忍んで行った源氏の香の匂いに気付いた空蝉はすっと寝室を抜け出てしまう。源氏は一人残った娘を気遣い、今宵の相手とした。源氏は空蝉の残した着物を持ち帰り、恨めしく思う。しかし空蝉もまた、源氏への複雑な想いに煩悶するのだった。
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