Madoshi-den: Kaita Shosetsu shu
Kaita Murayama 大正時代を生きた夭折の芸術家,村山槐多の小説集. 悪魔的な怪奇小説「魔童子伝」「殺人行者」,異界のごとき山岳の村々を彷徨う「鉄の童子」…… そのゴシック感覚に満ちたおどろおどろしい耽美世界は,江戸川乱歩にも影響を与えた. [収録] 小説 9篇 美少年サライノの首/居合抜き/魔童子伝/魔猿伝/悪魔の舌/殺人行者/廃邑の少女/鉄の童子/孔雀の涙 詩的短編 4篇 童話「五つの夢」/金色と紫色との循環せる眼/電気燈の感覚/太古の舞姫 (うち「廃邑の少女」「鉄の童子」「太古の舞姫」は未完) 山本路郎編『槐多の歌へる其後及び槐多の話』(アルス、大正十年)を底本とし,「小説」「怪奇小説」「散文詩」の部を抜粋.さらに未収録の「魔童子伝」を加えた. [著者] 村山 槐多(むらやま・かいた 1896-1919) [表記等] ・新字新かなづかい(底本の旧字旧かなづかいから改めました) ・本文分量 約7万3千字 藍色堂(あいいろどう)はパブリック・ドメインとなった文学作品,特に日本近代文学や欧米の翻訳文学を復刊しているプライベート・プレスです.
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126 Pages