Chinsetsuyumiharizuki1 (Sekiyouteibunko)

本書は、江戸時代の文化2年（1812年）から7年間をかけて出版された曲亭馬琴の大河小説で、八犬伝と並び称される馬琴の一大長編伝奇小説です。保元物語では、保元の乱の後に伊豆の大島に配流されて、その地で没したとされる源爲朝が、もし生き延びていて、琉球に渡って大活躍していたらというお話です。 本書にはその前編の巻の六まで、保元の乱以前の若き爲朝の九州での大活躍から、伊豆の大島への配流、崇德上皇の崩御までを収録しています。まさに保元物語の前後日談としての一大伝奇ロマンです。